「年収の壁」問題
こんにちは。
配偶者の収入が増えると社会保険料の支払いが発生し手取り収入が減少するため、その金額が超えないようにする「年収の壁」が問題になっています。
年間130万円を超えると、健康保険や厚生年金に自ら加入しなければならなくなるので一気に社会保険料負担が発生するためこうした事象がおきるわけです。
一方、一部の専門家からは被扶養者でいる場合と比べ様々な給付を受けられるのだから、負担増を超えるメリットがある点を理解すべきと言う説明も行われています。
先日の新聞にイギリスの制度との比較が掲載されていました。
イギリスではこうした、ある金額を超えると急に手取りが減少する事象はないそうです。
ポイントは、社会保険料が、収入の全額に対して計算されルのではなく、超過額(例えば130万円台)に対して計算される点と日本の国民年金の「第三号被保険者」の制度が制限的に適用されている点です。
第三号被保険者の取り扱いはなかなか難しいですが、社会保険料の計算方法はイギリスのように見直せないのでしょうかね。そのときは現在の130万円を引き下げしないと保険料収入が維持できないと言う問題もありますが。
ただ結局誰かの負担を増やして、誰かの負担を減らすという論議なので難しいですね。