老齢厚生年金の支給繰下
こんにちは。
老齢厚生年金は65歳から支給開始ですが、ご存じの通り支給の繰り上げや繰り下げができます。
この繰り下げですが、最近制度改正があり現在は最長で75歳まで繰り下げることができます。
最近の新聞に66歳までに配偶者が亡くなり遺族年金の受給権が発生した場合には繰り下げできなくなる、との、記事がありました。
そうなんです。遺族年金だけでなく、障害厚生年金の受給権が発生した場合にも繰り下げできなくなります。
この遺族年金ですが、男性の場合、配偶者が死亡したとき配偶者による生計維持として年収850万円未満であること、また年齢が55歳以上であるときに受給権が発生し、60歳以上の年齢になったときに、①配偶者の厚生年金の3/4、②配偶者と自分の厚生年金の半分ずつの合計、③自分の厚生年金、のいずれか一番多いものが出ることになります。
従って場合によりますが、全く年金の増額がないのに年金の受給繰り下げができないという不便な事態も発生してしまうことになります。
