スタートアップ健保
ご存じの通り、被用者向けの健康保険制度は、主に大企業が自社で設立する健康保険組合と、中小企業が加入する全国健康保険組合(協会健保)からなっています。
この協会健保は約4000万人が加入していますが、平均年齢は46歳となっていて保険料率が約10%となってます。
中小のスタートアップ企業は若い人が中心ですが、自身で健保組合を作るほどは大きくないのでこの協会健保に加入していますが、負担が大きく明らかに自社の年齢構成を考えると払いすぎとのことで、こうしたスタートアップが集まって独自の組合健保を作る動きがあるようです。新聞報道によれば保険料率は8%台になるらしいです。
こうした「いいとこ取り」の制度設計は協会健保の財政を悪化させるだけなのでやめるべきではないかと思います。
現在でも昔からある組合健保が、組合員の年齢上昇などで料率が協会健保より高くなると組合健保のメリットなしとして解散して協会健保に加入する例があるとききます。
まるで組合健保がゴミ箱のように使われているように感じます。